備蓄におすすめの野菜

熊本県山江村産「やまえ栗」の利平栗はゴルフボール?献上和栗の品質が光る最高級の栗です

こんにちは。ジャックです!

栗といえば利平栗。利平栗といえばやまえ栗。やまえ栗といえば銀座。

銀座?

銀座です。

栗と銀座!

初めて山江村を訪ねたのは、もう10年以上前のことになるでしょうか。

黒光りのする大粒の利平栗を前に地元の方が熱く語ってくださいました。

山江の利平栗は、東京へ出荷されて銀座の高級店に並ぶのですよと。

昭和天皇への献上和栗として、一躍全国にその名を知られるようになった山江村のやまえ栗。

今も変わらず村を挙げて高品質なやまえ栗の生産・加工を推し進めていますが、最盛期より出荷量は減り、たいへん希少な栗です。

やまえ栗の魅力、どこで食べることができるのか、生栗が手に入るのか、どんな商品があるのか、お取り寄せ先もあわせてお伝えします。

利平栗の産地

栗の王様と呼ばれる利平栗。

利平栗は、岐阜県山県郡(現在の山県市)で土田健吉氏によって開発された品種です。

中国産の栗と日本産の栗(和栗)から生まれました。

天津甘栗としてなじみ深い中国栗。小粒ですが、和栗に比べて甘みの強いのが特徴です。

甘い中国栗と大粒の和栗をかけあわせた利平栗は、栗の王様となりまりした。

利平栗のおもな産地をご紹介しましょう。

令和2年産特産果樹生産動態等調査(農林水産省)の結果から、利平栗の栽培面積上位10位内の都道府県をピックアップしました。

熊本県の利平栗の栽培面積は、全国第2位です。

次に、栗全体の収穫量を見てみましょう。こちらは令和3年度の資料です。

熊本県は、栗全体の収穫量でも茨城県に次いで第2位です。

なかでも熊本県山鹿市は西日本一の収穫量を誇ります。

熊本県は、利平栗をはじめとする和栗の一大産地です。

やまえ栗とは?

やまえ栗は、熊本県球磨郡山江村のブランド栗です。

山江村のやまえ栗は、とくに品質の高い栗として熊本県産和栗の知名度に貢献しています。

和菓子・洋菓子で「熊本県産和栗使用」と銘打った商品は特別感がありますが、とりわけやまえ栗は貴重です。

やまえ栗の産地山江村

やまえ栗の産地、山江村は熊本県南部の農山村です。

人吉市から4キロの所にあります。人吉ICからは車で5分ほどです。

九州山地の南斜面から人吉盆地にかけて広がる山江村は、肥沃な土壌と清流に恵まれています。

村の9割が山域という山江村では、昔から自生の栗が豊かに実っていました。年貢も栗で治めていたそうです。

盆地特有の寒暖差・水はけのよい南向きの斜面・赤土という自然環境が、山江村ならではの大粒で甘みのある栗をはぐくんでくれます。

献上栗となったやまえ栗

質の高い山江村のやまえ栗は、1977年、献上栗として華々しく東京へ向かいました。

栗の生産にはますます拍車がかかり、やまえ栗は出荷量を大きく増やしていきます。

全国の栗の名産地でも、有名な菓子店がやまえ栗を求めるようになりました。

やまえ栗は、名実ともに押しも押されぬブランド栗となったのです。

そんなやまえ栗にもブランドの危機が訪れたことがありました。

1992年に山江農協が球磨地域農協に合併されたことがきっかけです。

やまえ栗は、球磨栗(くま栗)に混ぜられて出荷されるようになり、やまえ栗というブランドが市場から消えてしまいました。

誇りをもって育ててきた故郷の名を冠した栗が消える、生産者の落胆の大きさは察するに余りあります。

しかし、山江村の人々はあきらめませんでした。

やまえ栗の復活をかけて、生栗主体の販売から加工品の開発へとシフトしていったのです。

私が山江村を訪ねたのは、やまえ栗の加工事業が軌道に乗ったころだったと思います。

以来、やまえ栗の利平栗を求めて訪れる思い入れのある土地になりました。

令和2年の豪雨では大きな被害を受けましたが、秋の栗まつりは以前と変わらない賑わいを見せています。

やまえ栗の安全性

山江村役場公式サイトにはやまえ栗の特設ページがあります。

生産者紹介コーナーは必見です。

5人の生産者のお名前とお写真、そして直筆の生産履歴書が公表されています。

圃場・肥料・農薬について細かに記載された書類です。

驚くべきことに、やまえ栗の圃場では除草剤が使われていません。栗が大きく育つふかふかの土壌です。

防除剤にしても使う場合は1種類、1000倍に希釈したエルサン乳剤のみ。

村役場のサイトに全ての生産履歴を公表するのは、徹底した品質管理の証です。

山江村を挙げてやまえ栗というブランドを守っていることがよくわかります。

やまえ栗のおもな品種

やまえ栗のおもな品種は次のとおりです。

・利平(りへい)

・筑波(つくば)

・丹沢(たんざわ)

・銀寄 (ぎんよせ)

・杉光(すぎひかり)

山江村でとれた栗は品種にかかわらずやまえ栗と呼ばれます。

やまえ栗の利平栗

やまえ栗の中でも利平栗はやはり王様です。

不勉強で、山江村を訪ねるまでは栗といえば全部同じだったのですが、山江村で初めて利平という名を知りました。

これが栗?というくらいごろりと大きい利平栗が、直売所に所狭しと並んでいた光景を思い出します。

ゴルフボール大の利平栗

もともと大粒な利平栗ですが、山江村の利平栗にはゴルフボールほどの大きさに成長するものがあります。

恵まれた自然環境はもちろん、手塩にかけた育て方が大粒の利平栗を生むのでしょう。

山江村役場公式サイトには、利平栗の横に実際にゴルフボールを並べている写真があります。

ゴルフボールに色を塗って混ぜておいても分からないかもしれませんね。いや、そんなことはないか・・・。

「やまえ栗 大粒利平渋皮煮」

とびきり大粒の利平栗を味わうなら「やまえ栗 大粒利平渋皮煮」です。

保存がきくようにみえて、実は魚のように鮮度が落ちやすい栗。とれたてを茹でて食べるのが一番美味しい食べ方だと思います。

しかし、勇んで買い込んできた大量の生栗を新鮮なうちに食べきるのはたいへんですよね。

そこで、栗ご飯にしたり、甘露煮にしたり、腕に覚えのある方はモンブランにしたり。

どれも剥き栗なら簡単なのですが、生栗は下処理が難関。

買って食べたほうが早い!そんな思いに駆られたときはぜひ「やまえ栗 大粒利平渋皮煮」をどうぞ!

やまえ堂のやまえ栗

やまえ栗を使った和菓子・洋菓子などを製造・販売している食品会社があります。

その名もやまえ堂。

やまえ堂さんは、生栗主体だったやまえ栗を加工して商品化し、やまえ栗のブランド力をぐんと高めました。

「やまえ栗 大粒利平渋皮煮」も、やまえ堂さんの大人気商品です。

やまえ堂さんのやまえ栗商品、商品名だけ少しご紹介します。栗好きの方はお集まりください。

栗まんじゅう・びっ栗だんご・甘露煮・栗んとう(栗のかりんとう)・栗きんとん・栗っこもち・栗バターどら焼き…。

「九州山江村の自然の恵みをそのまま生かした食品づくり」をテーマに掲げるやまえ堂さんならではの、やまえ栗のラインナップです。

山江村物産館ゆっくりのやまえ栗

やまえ栗を販売している山江村の物産館があります。

「ゆっくり」というのが物産館の名称。

温泉・宿泊施設も併設されている山江村の施設です。

私もゆっくりと温泉につかり宿泊いたしました。

こちらの物産館「ゆっくり」でも、やまえ栗の栗まんじゅうとびっ栗だんごを戴くことができます。

栗まんじゅうには栗ペーストと白いんげん豆の餡。びっ栗だんごには粒餡と栗がごろごろ。

この栗まんじゅう・びっ栗だんごは、やまえ堂さんや物産館に行けなくても、一年中、蒸したてを味わうことができる場所があります。

九州自動車道山江サービスエリアです。九州道を通ったら寄らずにはいられません。

上下線とも出店があります。

立ち寄るたびに、栗まんじゅうか、びっ栗だんごか迷いに迷う山江サービスエリア!

やまえ栗の購入・お取り寄せ

やまえ栗が食べたい!でも山江村に行けないよ、九州道も通らないよ、という場合は二つの手段があります。

一つは、やまえ堂さんの催事です。

地元の熊本はもちろんのこと、これまでに福岡そして東京でも開催されています。

やまえ堂さんのブログ記事でお確かめください。

もう一つは通販です。

熊本にも福岡にも東京にも行けないよという方に、お取り寄せ先をご紹介します。

利平栗の生栗は、8月から予約販売が開始され、売切れ御免です。

2024年は8月30日から受付が開始されています。

大粒の立派な利平栗が1kg2800円(税込)です。

〇やまえ堂さんのサイト内オンラインショッピング(https://www.yamaedo.jp/)

〇山江村物産館さんのサイト内のオンラインショッピング(https://hotarunomura.com/

〇熊本県(県庁)のふるさと納税返礼品(やまえ栗まんじゅうセット)

〇熊本県人吉市のふるさと納税返礼品(やまえ栗の栗ジャム)

〇楽天市場のやまえ栗商品一覧ページ(楽天ふるさと納税含む)

やまえ栗の利平栗に会いに山江村へ

やまえ栗をいただくことができるのは、おもに次の3か所です。

 ・山江村のやまえ堂

 ・山江村の物産館ゆっくり

 ・山江サービスエリア(上下)

やまえ堂さんや物産館ゆっくりでは、生栗も購入することができます。

山江村以外でのご購入は、やまえ堂さんの催事(熊本市・福岡市・東京)もしくは通販でのお取り寄せとなります。

9月には、やまえの栗祭りが開催される予定です。

やまえ栗の利平栗は、本当にゴルフボール大なのか?ぜひ、やまえの栗祭りでお確かめください。

ABOUT ME
ジャック
「体は食べるものでできている」ことを実感したのが、ガン宣告をうけたときでした。術後は海外の情報も集めてひたすら食養生。20年以上前のことになります。2011年からは、地元九州の食材を求めて、道の駅・直売所通いの日々です。
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