昭和の子どもの「サンドイッチ観」をひっくり返す新しい食パンに出会いました。
阿蘇の低温発酵山型食パンです。
熊本県産ミナミノカオリを原料にしたもっちりモチモチふんわりフワフワの食感。
無農薬小麦粉を備蓄している理由の一つはサンドイッチを作るためです。サンドイッチは昭和の子どもにとって「ごちそう」に分類されます。
サンドイッチの食パンは角型で6枚切り、具はキュウリひとすじだった私のサンドイッチ人生は音を立ててくずれさりました。
・低温発酵の食パンとは?
・低温発酵の食パンサンドイッチに合う具は何なのか?
・低温発酵の食パンは買ったほうが早いのか、それとも自分でも作れるのか?
買うべきか作るべきかは今でも悩み中です。
サンドイッチがあるとつい買ってしまう、高くても買ってしまう、食べた後に後悔することも多い、そんなサンドイッチマン(ウーマン)の方にお伝えしたい記事を追加しました。
サンドイッチ先行記事はこちらです。
「関連記事:サンドイッチとキュウリがつなぐ個人的日英同盟】
低温発酵の食パンはサンドイッチ革命
食パン → サンドイッチ → 美味しくて当たり前!という図式が成り立ちます。私はごはん党ですので、食パン → トースト → 美味しい朝食!という発想がありません。
食パンといえばサンドイッチのパン。サンドイッチは中に挟むものが大事だと思っていました、「低温発酵山型食パン」に出会うまでは。
出会いは阿蘇
低温発酵山型食パンを見つけたのは阿蘇の道の駅「あそ望の郷くぎの」です。
伏流水の湧き出る阿蘇は蕎麦屋さんも多いのですが、知る人ぞ知るこだわりのパン屋さんが集まる「パン処」でもあります。
手づくりのパンが並ぶコーナーで目にとまった、いかにも柔らかそうな小ぶりの食パン。
サンドイッチ好きとしては見逃せない!このパンに大好きな具(キュウリ)をはさんで今すぐ食べたい!
思わず手に取りました。
【低温発酵山型食パン】という商品名。どんなパンなのか紹介文が添えられています。
おおよそ次のような内容でした。
・小麦粉は熊本県産ミナミノカオリ
・仕込み水は硬度27mg/Lの南阿蘇天然水
・低温で一晩かけてゆっくり発酵
・ヴィーガン(完全菜食)のために卵および乳製品不使用
ガガガーン!タダ者ではない、ちっちゃくてひっそり目立たない外見からは想像できない完璧な備え。
こだわりにこだわって作った山型食パン!しかもヴィーガン!
どこからでもかかってきなさい!という鉄壁の食パンです。
低温発酵とは?
食パンは、全くの初心者でもホームベーカリーで簡単に作れます。材料を入れて数時間待つだけという驚きの手軽さ。
【関連記事:ホームベーカリー初心者が選んだおすすめ機種!材料を入れるだけで食パンができる幸せ】
しかし普通の方法は熟成にかける時間が短いため、パンがかたくなりがちです。硬い食パンも全粒粉だと噛み応えがあって美味しいのですが、サンドイッチには不向き。
そこで登場するのが低温でじっくり発酵させる低温長時間発酵(冷蔵発酵)です。記事の温度が低いため、発酵には時間がかかりますが、旨味が違います。
時間をかけることで小麦粉の粒に水分がよくなじんで、旨味と独特のしっとり感が出るのだそうです。
パンも発酵食品ですので、じっくり発酵させたほうが旨味を引き出すことができるというわけですね。
低温といっても5℃〜17℃と幅があり、冷蔵庫の野菜室で発酵させたり、室温でも大丈夫だったり。時間も温度によってまちまちです。
一晩低温で長時間発酵させて翌朝パン作りができることから、オーバーナイトとも呼ばれています。
試しにクックパッドで「低温発酵・パン」で検索してみたところ、180を超えるレシピが紹介されていました。
低温発酵のパン作りは、意外にも手軽で人気があることがわかります。
ミナミノカオリのもっちり感
サンドイッチ食パンの原料を気にする人はあまりいないと思います。気になるのはやっぱり具ですよね。
たとえば、コンビニサンドイッチ。
食パンの小麦粉で勝負するぞ!というコンビニサンドはありません。サンドイッチの食パンは厚さも薄く影も薄い。
それに対して具は食パンより厚く、何が挟まるかでサンドイッチの存在価値(と値段)が決まります。
しかし、食パンの生地が特別な美味さだったら、どうでしょう。どんな具でもサンドイッチはいきなり高級サンドにグレードアップします。
どうかコンビニにもミナミノカオリで作ったサンドイッチを置いてください。生地そのもののもっちり感は格別です。
日本人はお餅が好きでモチモチ食感を好みます。どんな食べ物(お肌)も「もっちり・しっとり」は褒め言葉。
阿蘇で見つけた低温発酵山型食パンは、低温発酵とミナミノカオリが織りなす強力なモチモチしっとり食パンです。
低温発酵食パンの具はハム&チーズ
さて、モチモチしっとり食パンにぴったりの具は何か?
結論は、ハム&チーズです!
私はサンドイッチの具はキュウリひとすじの人生を送ってきました・・・。
阿蘇の低温発酵山型食パンにも、もちろんキュウリ!
で、失敗しました。
しっとり系の食パンと水分の多いキュウリの組み合わせは、水分と水分の戦い。
どちらの良さも生かされないべったり感を生んでしまいました。
しかし、サンドイッチにしなくてもジャムがなくても焼かなくても、そのまま食パンだけで十分に美味しいのです。
低温発酵山型食パンをいくつも買い込んだサンドイッチ派としては、キュウリに別れを告げ、もっちり生地に合いそうな具を探すしかありません。
キュウリより水分が少なく塩気がきいた具はないか?べったりならない具はないか?
そう考えてたどり着いたのがハム&チーズです。
どんなチーズでもハムでもいけますよ〜。
低温発酵の食パンサンドイッチを買う・作る
低温発酵山型食パンについてご紹介しました。
・低温発酵の食パンとは低温でじっくり時間をかけて発酵させた食パン
・低温発酵の食パンサンドイッチに合う具はハム&チーズ
・低温発酵の食パンは買ったほうが早いが作るのも意外とカンタン
ミナミノカオリで作った阿蘇の低温発酵山型食パンは、ミナミノカオリ・低温発酵の2つの相乗効果でモチモチもっちり感を楽しませてくれます。
阿蘇にご旅行の際は、ぜひとも道の駅「あそ望の郷くぎの」にお立ち寄りください。心も体も癒される景色と特産品が勢ぞろいしています。
たかがサンドイッチ、されどサンドイッチ。備蓄生活には潤いが必要です。